Concept
ロココ彫刻様式はルイ15世の寵姫であるポンパドゥール侯爵夫人によってフランスヴェルサイユ宮殿にて 広く世に広まりました。それまでヴェルサイユ宮殿の内装彫刻はバロック様式が主体でしたが、ルイ15世が宮殿内の内装彫刻をロココ様式に変えるよう命じます。それによって私たちが現在目にするヴェルサイユ 宮殿のすばらしい内装芸術はこうして生まれ変わっていきました。ロココ彫刻の特色である優雅な曲線美、 花や葉などの自然の植物の繊細さと華麗さ、左右非対称のデザインがもたらす静かなる躍動感は当時の フランス上流社会における貴族たちにそのかなでも特に女性たちにもてはやされました。やがて各国の ヨーロッパ王室や大貴族たちはこの内装芸術至上最も美しいといわれるロココ様式をこぞって採用して きました。
しかし現代では一度家を建ててしまっては、なかなか内装を変更するわけにもいきませんでので、 手軽に飾れる壁掛けの金彩彫刻作品で宮殿の雰囲気を味わってもらいたいと存じ上げます。
作家紹介
原口 隆(はらぐち たかし)
略歴
昭和41年東京に生まれる。
12歳の時仏像や金閣寺などの寺社に深い感銘と興味を覚える。
その後ヴェルサイユ宮殿の金箔彫刻を中心とした壮大な彫刻内装芸術に心を打たれ、自身もロココデザインを中心とした作品を手掛けるなか、より繊細で華麗な金彩彫刻制作における独自の技法を25年の歳月を費やし確立。
現在本格的な金彩ロココ彫刻作家、ヨーロッパの宮殿芸術内装彫刻研究家としてフランスロココとドイツロココの作品を手掛けています。